「テトを前に広がる支援の輪 ベトナム、貧困者へのお正月対策」

(VOVWORLD) - ベトナムでは今、旧正月・テトを間近に控え、全国各地で貧困者や社会的弱者へのお正月支援が活発に行われています。
「テトを前に広がる支援の輪 ベトナム、貧困者へのお正月対策」 - ảnh 1レ・ホアイ・チュン外務大臣、フエ市トゥイ・スアン地区でテトの贈り物を贈呈。
2026年のテト、いわゆる「丙午の年」を前に、ベトナム政府と国家主席はあいついで支援策を打ち出しました。政府の決議と国家主席の決定により、政策対象家庭や国家に功績のある人たちへ、一人当たり30万から60万ドン、日本円にしておよそ1700円から3400円相当の贈り物が、数百万件にわたって配られることになっています。また政府はこれとは別に、今年一月末の時点で、国民への米の支援もすでに約13400トンにのぼっています。これは、単に物資を届けるというだけでなく、「誰ひとり取り残さない」という国家としての姿勢を示すものといえます。
先ごろ中部フエ市を訪れ、政策対象家庭や貧困世帯に直接贈り物を手渡した外務大臣のレ・ホアイ・チュン氏は、次のように語りました。
(テープ)
「この贈り物の金額は決して大きくはありません。しかし、これは党と国家が国民一人ひとりに寄せる温かい思いの表れです。皆さんに、家族そろって穏やかなテトを迎えてほしいと心から願っています」
「テトを前に広がる支援の輪 ベトナム、貧困者へのお正月対策」 - ảnh 2ベトナム赤十字協会、「人情のテト」運動を展開
民間団体の活動も広がっています。ベトナム祖国戦線の中央委員会は今年のテトに、困難な状況にある人たちへおよそ3万件の贈り物を届ける予定です。また、ベトナム赤十字協会は「人情のテト」運動を全国規模で展開し、貧困世帯や障害者、身寄りのない高齢者、孤児など幅広い対象者に、合計150万件にのぼる支援物資の提供を目指しています。その総額は少なくとも44億円相当に達する見通しです。
今年の新たな取り組みとして特に注目されるのが、2月2日から9日にかけて全国の村レベルで一斉に開催された「人情のテト週間」です。テト市場の開催や、伝統的なもち米のバインチュン作り、昔ながらの民間遊びなど、地域ぐるみのにぎわいの中で、支援の輪が草の根レベルにまで届けられました。お金や物資を配るだけでなく、地域の絆そのものを育む場として機能したこの取り組みは、支援の新しいかたちとして各地から高い評価を得ています。
各地方でも独自の取り組みが進んでいます。首都ハノイでは、総額でおよそ33億円を投じて116万件以上の贈り物を配布しました。地域によっては、行政だけでなく地元の篤志家や企業も積極的に参加し、支援の輪が広がっています。ハノイのキエンフン地区・祖国戦線委員会の委員長、ホアン・ティ・フエン・チャン氏は次のように語りました。
(テープ)
「地域の篤志家や企業にも呼びかけ、困難な状況にある200世帯に、現金と贈り物をあわせた支援物資をお届けしました。地域全体で社会保障を支えるという思いの表れです」
「テトを前に広がる支援の輪 ベトナム、貧困者へのお正月対策」 - ảnh 3ハノイ市、116万件以上の贈り物を贈呈

南部の中心都市ホーチミン市でも、国家功労者などに21万人分の支援が届けられました。また北部の港湾都市ハイフォンでも、約9万9千人の国家功労者への支援計画が地方当局によって自主的に策定されました。こうした各地の取り組みからは、中央の指針を受けながらも、地域の実情に応じて主体的に動こうとする姿勢がうかがえます。

「すべての国民がテトを迎えられるように」。政府のその言葉を体現するように、今年のテト支援は中央・地方・民間が一体となって全国規模で展開されました。貧しい人も、高齢者も、障害のある人も、ともに新しい年を喜べる社会をめざす――その願いが、今年もテトの贈り物に込められています。

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