(VOVWORLD) -このほど、政治局は、ガソリンの供給確保および国内エネルギー市場の安定維持を求める結論を発表しました。
(写真:VGP) |
この指示は、地政学的対立によって世界のエネルギー市場が大きく変動している状況を背景とするものであり、マクロ経済運営における政府の役割及び、エネルギー安全保障とマクロ経済の安定の両立優先を明確に示しています。
世界のエネルギー市場が激しく変動している中、政治局は、あらゆる状況下において電力や石油製品の不足を生じさせないようエネルギー供給を確実に確保すること、国内の需給バランスを主体的に調整すること、市場の安定と価格管理を図ること、インフレへの波及的影響を抑制すること、マクロ経済の安定を確保すること、エネルギー供給源の多様化を進めること、特定市場への依存度を低減すること、戦略的備蓄を強化すること、ならびに重点エネルギープロジェクトの推進を加速することなどを求めました。
今回の指示は、世界のエネルギー市場における大きな変動を背景としています。中東における紛争は石油・ガス供給の混乱を引き起こし、ベトナムを含む各国に対し、従来の「通常の供給確保」から、より長期的かつ戦略的なエネルギー安全保障への転換を迫っています。
ガソリンの供給確保と国内エネルギー市場の安定維持に関する政治局の結論は、政策思考の大きな転換を示すものといえます。ベトナムは不足への対処にとどまらず、長期的な予備シナリオの構築を進め、エネルギー安全保障を経済安全保障と一体化させています。ファム・ミン・チン首相の政策諮問評議会常任委員であり、元商工省のチャン・クォック・カイン次官は、次のように語りました。
(テープ)
「従来、エネルギー安全保障といえば、主として供給側からのアプローチが重視されてきました。すなわち、いかにして十分な供給を確保するか、供給量のみならず適正な価格での安定供給を実現するかが中心課題でした。しかし現在は、さらに一歩踏み込み、市場の安定性を高め、外部からのショックに対する適応力を備えることが求められています。加えて、省エネルギーの推進も、エネルギー安全保障を確保するための重要な方策の一つと位置付けられています」
政治局によるエネルギー供給確保に関する結論は、直ちに石油製品および電力市場の安定維持に寄与し、生産活動の中断リスクの低減につながります。長期的には、エネルギー自立性の向上、クリーンエネルギー分野への投資誘致の促進、さらには経済全体の耐性強化に資するものと見込まれます。今回の政治局の指示は、単なる一時的対応にとどまらず、エネルギー安全保障を国家安全保障の柱として位置付けるための戦略的措置であり、新たな段階における持続可能な成長の基盤を構築するものであるとしています。