駐車場になっているハノイの歩道
山崎 こんにちは、山崎千佳子です。
ソン こんにちは、ソンです。
山崎 このおしゃべりタイムの初めでは、ベトナムで感じる素朴な疑問についてよくアンさんに聞いているんですが、今日はソンさんに質問してもいいですか?
ソン どうぞ。何でも聞いてください(笑)。
山崎 ハノイ市内では、よく歩道にバイクや車が駐車してあって、正直歩きにくくなっています。日本だと、歩道に車などを停めると、すぐにクレームが来て、警察にレッカー移動などされてしまうと思うんですが、ベトナムでは大丈夫なんですか?
ソン いえ、基本的にベトナムも歩道に駐車することは禁止されています。ただ、インフラが整備されきっていないというのもあって、バイクや車の駐車場が足りていないんです。
山崎 レストランなどお店の前の歩道は、そのお店の人が見てくれているようですが、
警察や地区の行政府など公共施設の前にも、駐車するバイクや車などを見ている人がいますよね?その人に駐車代を払っているのを見たりします。
ソン そうですね、あれはその施設のスタッフか委託業者です。
山崎 駐車代は施設の収入になるんですか?
ソン いえ、歩道は公共の物ですから、それを管理する行政府にお金が支払われます。ハノイ市内だったら、ハノイ市に支払われます。
山崎 そうですよね。そうでなかったら、勝手に道路でお金儲けしていることになりますよね。
ソン そうです。駐車代は行政府の収入となって、福祉事業に使われます。
山崎 なるほど。いい使い道ですね。わからないといろいろ勝手に考えて、「道でお金稼いでる」などと誤解したままになってしまいますね。
ソン そうですね。疑問があったら、遠慮なく聞いてください。
山崎 はい、ありがとうございます。では、リスナーのかたからのメッセージをご紹介しましょう。兵庫県いなみちょうの・ふるいえ・とおる・さんから8月下旬に頂いたメッセージです。
「今日の放送で紹介されていましたタイ族の食文化は魅力的ですね。日本ではバナナと言えば、黄色い果実を思い浮かべるだけですが、バナナの茎のスープとは…。機会が有ればぜひ飲んでみたいですね。昔からの伝統は素晴らしいものですね。地域地域の産物を上手に活用する知恵を活かしているのに感心しました。最近、日本では『B級グルメ』という事がとても流行っています。地方でしか注目されていなかった食べ物、知る人ぞ知るおいしい食べ物に注目し、全国各地のそのような食べ物を食べようというものです。毎年全国大会は盛大に行われています。ベトナムではタイ族のバナナのスープなどの地方の名物をハノイなどで食べるということはありますか?」
ソン 古家さん、メッセージありがとうございます。バナナはベトナム人の生活に欠かせないかもしれません。黄色く熟した実はそのまま食べますが、青いものも料理に使います。花も使われますよ。バナナの花は和え物に、茎は薄切りにして生野菜として食べます。
山崎 そうですね。ベトナム料理のレストランに行くと、バナナの花のサラダや青パパイヤのサラダなどがありますね。熟していない果物をサラダに使うのは、アジアではよくあるようです。
ソン ハノイ市内にあるレストランでは、タイ族だけでなく、他の民族の名物料理を楽しめるお店もありますよ。ベトナムで、道端で営業している屋台なども、B級グルメと言えるかもしれませんね。立派なレストランで食べるよりも美味しかったりします。
山崎 そうですね。人気のお店は、いつもたくさんの人で賑わっていて、「ここはおいしいんだな」とわかりますね。
ソン そうですね。次に、滋賀県りっとう市のいのうえ・ゆくお・さんから8月初めに頂いたものです。
「7月4日はカインリーさんの曲を聴かせていただきました。チンコンソン作曲のしっとりとした曲調は涙が出ます。カインリーさんのCDは2枚持っています。カインリーさんは1945年にお生まれとのこと。お元気でいらっしゃるのでしょうか?現在、どちらの方にいらっしゃるのですか?県立図書館に彼女の本が所蔵されており、借りて読ませていただきました。そして、市立図書館でベトナム語の本TOTTO CHANを見つけました。他にも日本語からベトナム語に翻訳された書物があるでしょうか?」
山崎 いのうえさん、メッセージありがとうございます。カイン・リーさんは、ベトナムの歌手なんですよね?
ソン そうです。国民的歌手ですが、40年あまりにわたってアメリカに住んでいます。カリフォルニアを中心に、海外在留ベトナム人向けの音楽会で活動しています。現在70歳ですが、歌声は昔のままで元気ですよ。
山崎 トットちゃん、窓際のトットちゃんは、世界35カ国で翻訳されているそうです。ベトナム語でもあるんですね。
ソン はい。その他、日本語からベトナム語に翻訳されたものは沢山あります。例えば、ドラえもんはベトナム人の子供に大人気です。小説では、村上春樹の“ノルウェイの森”や東野圭吾(ひがしの けいご)の“容疑者Xの献身”、吉本ばななの“キッチン”、鈴木光司(すずき こうじ)の“リング”などがあります。
山崎 いろいろなジャンルのものが訳されているんですね。次に、埼玉県かすかべ市の・とだ・かずし・さんから8月末に頂いたメッセージです。
「今回の放送では、ニュースで、VOVとリスナーの団体との交流会が開催されたことを知りました。去年には、私は都合で行けませんでしたが、日本の東京でもリスナー集会が開催されましたね。VOVではありませんが、海外日本語放送のリスナーズクラブは、日本にも過去にいくつかありました。積極的な活動をしていたクラブもありましたが、殆どは数年か長くてもせいぜい10年くらいで解散してしまうようです。考えられる理由は、会の運営や放送局との連絡調整などが、代表者一人に集中してしまうことが一番大きいと思われます。代表者が、仕事や家庭の事情などで活動が難しくなった場合には、残念ながら他の会員が代表者を引き継ぐといったことは、まず見られません。その結果、解散せざるを得なくなるようです。それだけに、日本国外のこととは言え、リスナーの団体と放送局との交流会が開催されたことは、大きな意義があると思います。もし、日本でまたリスナー集会が開催されたら、今度は私も参加したいと思います。」
ソン とださん、メッセージありがとうございます。日本では、日本アマチュア無線連盟が毎年8月下旬に開催するアマチュア無線フェスティバル、ハムフェアがあります。ぜひ参加してみてください。
山崎 9月10日のおしゃべりタイムでハムフェアについてお話しているので、よかったら、VOVのホームページでご覧になってみてください。放送された各番組やコーナーは、ホームページにその内容が掲載されています。ホームページアドレスはvovworld.vn/ja-jp.vovです。今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。
・ 北海道あさひかわ市の・たけい・あきら・さん
・ 宮城県しおがま市の・さいとう・まこと・さん
・ 群馬県しぶかわ市の・すずき・よしかず・さん
・ 群馬県たかさき市の・こばやし・しげひこ・さん
・ 茨城県かさま市の・いなば・たかし・さん
・ 千葉県まつど市の・きしべ・ゆうき・さん
・ 東京都あだち区の・あいかわ・おさむ・さん
・ 東京都えどがわ区のさくま・ゆずる・さん
・ 東京都ひがしくるめ市の・ほそや・まさお・さん
・ 神奈川県かわさき市の・おいかわ・かずあき・さん
・ 神奈川県さがみはら市の・おおかわ・たけし・さん
・ 神奈川県いせはら市の・なかむら・たかよし・さん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
・ 新潟県じょうえつ市の・いまい・やすし・さん
・ 石川県かなざわ市の・おおくち・たかし・さん
・ 静岡県静岡市の・わたなべ・かずお・さん
・ 静岡県はままつ市の・いしくれ・たいち・さん
・ 愛知県とよかわ市の・うえのはら・こうじ・さん
・ 愛知県こまき市の・たぐち・のりずみ・さん
・ 愛知県名古屋市の・きたぐち・かつひこ・さん
・ 大阪府せっつ市の・こはら・みきお・さん
・ 大阪府京阪病院から・しまよし・たかし・さん
・ 兵庫県神戸市の・なかやま・こうじ・さん
・ 和歌山県和歌山市の・やまもと・よういち・さん
・ 広島県ふくやま市の・にしむら・としや・さん
・ 福岡県福岡市の・さかい・たけじ・さん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
・ 鹿児島県さつませんだい市の・なかはら・しょうた・さん