9月の独連邦議会選、FDPは緑の党との連立に否定的=独紙

(VOVWORLD) -ドイツの中道派、自由民主党(FDP)は、9月の連邦議会(下院)選挙後に緑の党と連立を組むことに否定的だといいます。独紙ビルトが21日、党関係者の話として伝えました。

緑の党は、連邦議会選でメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)に次いで2番目に多い議席を確保する見通しです。ただ、FDPが連立に難色を示せば、緑の党の連立交渉は難航が予想されます。

世論調査によりますと、緑の党の支持率は現在約20%、CDU・CSUは約28%です。両者が連立を模索することも可能ですが、温暖化対策やデジタル分野のインフラ整備、教育への投資に向けた増税で溝が埋まっていません。保守派は増税がコロナ禍からの景気回復を損ねると主張しています。

FDPの支持率は約13%、中道左派・社会民主党(SDP)は約16%です。緑の党を加えた3党が連立を組めば議会過半数を確保できます。

FDPは保守派との有力連立候補ですが、両者が連立を組んでも過半数確保は難しいです。

ご感想

他の情報