EU、研究者誘致に5億ユーロ拠出 米国からの頭脳流出に対応へ

(VOVWORLD) - フォンデアライエン委員長は、EU加盟国に対し、2030年までに国内総生産(GDP)の3%を研究開発に投資するよう求めました。
EU、研究者誘致に5億ユーロ拠出 米国からの頭脳流出に対応へ - ảnh 1ベルギー・ブリュッセルでの記者会見で発言する欧州委員会(EC)のフォンデアライエン委員長(写真:THX/TTXVN)

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は5日、研究者を欧州に呼び込むため、5億ユーロ(およそ5億6600万ドル)を拠出する方針を発表しました。フランスのマクロン大統領もこれに同調し、1億ユーロの拠出を表明しました。両氏はパリのソルボンヌ大学で演説し、研究者誘致に向けた取り組みを強調しました。

この背景には、アメリカのトランプ大統領による連邦政府の研究資金の削減やアメリカ主要大学との対立があり、欧州側はアメリカからの研究者の受け皿となることを目指しています。拠出される資金は研究プロジェクトに充てられ、欧州の大学が外国人研究者を招へいしやすくなるよう支援される見通しです。

マクロン大統領は「自由を愛するなら、われわれと共に自由を守るために協力してほしい」と述べ、研究者らに欧州への参加を呼びかけました。フォンデアライエン委員長は、EU加盟国に対し、2030年までに国内総生産(GDP)の3%を研究開発に投資するよう求めました。

トランプ大統領は今年1月の再登板以降、連邦資金の凍結や留学生ビザの取り消しなど、アメリカ大学との対立を鮮明にしており、「高等教育は反ユダヤ主義、反米主義、マルクス主義、過激な左派思想に染まっている」との見解を示しています。先週にはハーバード大学の免税資格を剝奪すると発言し、大学側は「違法な措置だ」として反発しています。

これまで、資金面で優位にあるアメリカの大学に先端研究者が集まる傾向が続いてきましたが、近年は研究者の活動環境が脅かされつつあります。スタンフォード大学のロバート・N・プロクター教授はロイター通信に対し、「頭脳流出の逆転現象が起こる可能性は十分にある」との見解を示しました。(ロイター)

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