NATO事務総長、EUの対米防衛分離論を否定

(VOVWORLD) - NATOのルッテ事務総長は、同盟の経済力と軍事力の大部分はEU域外、とりわけアメリカにあると指摘し、現下の状況では大西洋横断の協力が不可欠だと強調しました。
NATO事務総長、EUの対米防衛分離論を否定 - ảnh 1北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長(写真:REUTERS/Yves Herman)

北大西洋条約機構(NATO)のマルク・ルッテ事務総長は、防衛分野でアメリカから距離を置くべきだとする一部の欧州指導者の主張を退け、ワシントンはEUにとって信頼できる安全保障上のパートナーであると強調しました。

ルッテ事務総長は、欧州は自らの安全保障により大きな責任を負う必要があり、防衛費の増額も不可欠だと指摘しました。その一方で、こうした取り組みは、アメリカとの協力のもと、トランスアトランティック(大西洋横断)枠組みの中で進めるべきであり、そこから切り離されるべきではないと述べました。アメリカは今後も欧州への軍事的関与を継続し、同盟へのコミットメントを履行するとの認識を示しています。
多くの指導者が、欧州が軍事面でより積極的に行動すべきだという点では一致しているものの、ルッテ事務総長は、それをNATOからの分離と捉えるべきではないと警告しました。また、同盟の経済力と軍事力の大部分はEU域外、とりわけアメリカにあると指摘し、現下の状況では大西洋横断の協力が不可欠だと強調しました。

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