VNeIDを国民・企業に資する国家デジタルツールとして展開へ
(VOVWORLD) - 18日午後、ハノイの政府庁舎で、ファム・ミン・チン首相は、2021~2025年期の行政改革総合プログラム5年間の総括会議を主宰しました。
会議では、人口データや電子個人識別番号を活用した国家デジタル変革を進める「計画6号」の4年間の実施状況や、科学技術・イノベーション・デジタル変革の分野での成果についても報告が行われました。
首相は発言の中で、これまでの取り組みを通じ、団結と意思統一の精神が強化され、国民に実質的な利益をもたらしてきたと評価しました。そのうえで、各省庁や地方に対し、任務遂行に必要な資源を十分かつ迅速に確保するとともに、国会で可決された法律の詳細規定や施行ガイドラインを早期に整備するよう求めしました。
チン首相 会議の展示ブースを訪問 |
また、科学技術とイノベーションの分野では、企業や大学、研究機関などに対し、戦略的技術製品の研究・開発を担うよう指示しました。
国家デジタル変革と計画6号の推進について、チン首相は次のように述べました。
(テープ )
「各省庁、地方は公安省と連携し、国家データセンターの集中型インフラへの登録・利用を急いでください。5Gの高速通信網や衛星インターネット『スターリンク』の整備を進めるとともに、データセンター向けの電力やグリーンエネルギーの基盤を計画的に整備する必要があります。また、12の重要データベースについては、早期に完成させ、直ちに運用に移してください。公安省は、VNeID= 電子身分証明システムを国民と企業に資する国家デジタルツールとして展開してください」
首相はこのほか、行政手続きの全面的な見直しと標準化を全国で進め、国家データベースを活用して紙書類を代替する方針を示しました。これらの取り組みは、2026年1月1日からの本格実施を目指すとしています。