WHO アストラゼネカ製ワクチン緊急使用リスト追加 各国分配へ

(VOVWORLD) -WHO=世界保健機関は製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンを緊急使用のリストに加えたと発表しました。これにより国際的な分配の枠組みで供給できることになり、WHOは増産への協力を呼びかけました。

WHOのテドロス事務局長は15日の記者会見で、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発したワクチンを緊急使用のリストに加えたと発表しました。


アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンに続いて2例目で、これによりいずれも国際的にワクチンを公平に分配するための枠組み「COVAXファシリティ」で供給できることになります。

この枠組みではことし上半期の供給の大半をアストラゼネカなどが開発したワクチンに頼っていて、テドロス事務局長は「速やかにワクチンを分配する準備が整ったが、さらなる増産が必要だ」と述べて、迅速な供給に向けた増産への協力を呼びかけました。

ただこのワクチンを巡っては南アフリカ政府が初期段階の臨床試験の結果、南アフリカで確認された変異ウイルスに対しては軽度から中程度の症状を防ぐ効果が低い可能性があるという見解を示しています。

これについてWHOで予防接種を統括するオブライエン氏は会見で「このワクチンの効果に重大な変化があるという根拠はない」と述べ、供給を進めるべきだという見解を示しました。(NHK)

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