WHO、新型コロナのワクチン接種を巡って各国間の格差拡大を非難
(VOVWORLD) -新型コロナウイルスのワクチンの接種が進む先進国と供給が進まない途上国との格差が問題となるなか、WHO=世界保健機関は先進国に対し、リスクの高い人たちへの接種が終わったあとはワクチンの公平な分配を目指す枠組みに提供するよう求めました。
ワクチンの公平な分配を目指す「COVAX(コバックス)ファシリティ」によりますと、先月24日に西アフリカのガーナに初めてワクチンを供給して以来、今月22日までのおよそ1か月で、57の国と地域に3100万回分余りを届けたということです。
ただ計画では、ことし6月末までに3億3000万回分余りを供給するとしていて、現状の供給量はその10分の1未満にとどまっています。
これについてWHOのエイルワード事務局長補は22日の定例の記者会見で「率直に言って十分なワクチンを手に入れられないのが問題だ」と述べました。
WHOのテドロス事務局長(AFP/TTXVN撮影) |
ワクチンの接種をめぐっては先進国と途上国の格差が問題となっていて、WHOのテドロス事務局長は「供給を全く受けられない国がある一方、いくつかの国は全国民に接種しようと競っている」と述べ、現状に懸念を示しました。
そして先進国に対し、医療従事者や高齢者などリスクの高い人たちへの接種が終わったあとはCOVAXにワクチンを提供するよう求めました。(NHK)