“イスラエル ラファでの作戦拡大決定” 多くの住民が避難

(VOVWORLD) -パレスチナのガザ地区での戦闘休止をめぐるイスラエルとイスラム組織ハマスの交渉に進展が見られない中、イスラエルの戦時内閣は南部ラファでの作戦の拡大を決めたと地元メディアなどが報じました。
“イスラエル ラファでの作戦拡大決定” 多くの住民が避難 - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
ラファでは多くの住民がさらなる避難を強いられ、人道危機の深まりが懸念されています。
イスラエルとハマスはガザ地区での戦闘休止と人質解放に向けて仲介国のエジプトで交渉を続けていましたが、大きな進展が見られないまま、双方の交渉団はエジプトを離れました。

こうした中、イスラエル軍は100万人以上の住民が身を寄せている南部ラファでの作戦を続けていて10日、ラファの東側でハマスを対象にした掃討作戦を行い数十人を殺害したと主張しました。

さらに地元メディアなどは、イスラエルの戦時内閣がラファでの作戦の拡大を決めたと報じました。

ラファではこの日、多くの人たちが車やロバの荷車、それに車いすにまで荷物をいっぱいに載せ、避難していました。

また、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは、市内の病院に入院している患者も避難を強いられているほか、イスラエル軍が掌握しているエジプトとの境界の検問所から今月5日以降、支援物資の搬入が許可されず、食料や医薬品の不足が深刻になっていると伝えています。

アメリカのバイデン大統領がラファへの大規模な地上作戦を行えば砲弾などの武器を供与しないと警告する中でも、イスラエル側は強硬姿勢を崩しておらず、人道危機の深まりが懸念されています。(NHK)

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