イスラエル・パレスチナ「大惨事の日」で衝突の激化懸念

(VOVWORLD) -イスラエルとパレスチナのガザ地区の間で攻撃の応酬が続くなか、15日、パレスチナの人たちが住んでいた土地を追われて難民となった「ナクバ=大惨事」の日を迎え、衝突のさらなる激化が懸念されています。

イスラエルと、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間では空爆やロケット弾による攻撃の応酬が続き、ガザ地区ではこれまでに139人が死亡し、イスラエルで8人が死亡しています。

さらにパレスチナのヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムなどでは、イスラエルの治安部隊との衝突でこれまでにパレスチナ人11人が死亡するなど、暴力の連鎖が続いています。

イスラエル軍はガザ地区への侵攻作戦も視野に入れて攻撃を続け、ハマス側も徹底抗戦の姿勢を崩していません。

こうした中で国際社会による仲介の動きが始まり、14日にはアメリカ国務省の担当者がイスラエルに到着し、今後停戦に向けた話し合いが行われるものとみられます。

ただ15日は、1948年のイスラエルの建国に伴って起きた戦争でパレスチナの人たちが住んでいた土地を追われ難民となった「ナクバ=大惨事」の日で、イスラエルへの反発が高まる中で各地で毎年行われるデモが暴徒化し、衝突のさらなる激化が懸念されています。

(NHK)

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