イスラエル「ヒズボラ司令官殺害」、レバノン首都に報復攻撃
(VOVWORLD) -イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルートを空爆し、同国に拠点を置く親イラン武装組織ヒズボラの司令官を殺害したと発表しました。
(写真:Times of Israel) |
27日に起きたゴラン高原へのロケット弾攻撃の報復としています。
目撃者によりますと、現地時間午後7時40分ごろ、ヒズボラの拠点があるベイルート南部郊外で大きな爆発音が聞こえ、煙が上がるのが見えました。
イスラエル軍によりますと、殺害したのはフアド・シュクル司令官です。ヒズボラ指導者ナスララ師の右腕として戦時作戦顧問を務め、27日のゴラン高原攻撃を統括したとしています。
イスラエルのガラント国防相は、今回の攻撃で「わが人民の血には代償があり、この目的のためにわが軍の手の届かない場所はないことを示した」と述べました。
周辺国の治安当局高官もシュクル司令官が空爆で負った傷が原因で死亡したと確認しました。
医療関係者や治安筋によりますと、このほか子ども2人を含む市民3人が死亡しました。レバノンのテレビ局は保健省の情報として、ヒズボラの意思決定機関周辺への攻撃で3人が死亡、74人が負傷したと伝えました。
イスラエルが占領するゴラン高原へのロケット弾攻撃では、子どもを含む12人が死亡しました。ヒズボラは関与を否定していますが、イスラエルはヒズボラによる攻撃と主張しています。(ロイター)