イスラエル、レバノン南部を空爆 ヒズボラ精鋭部隊の司令官を殺害

(VOVWORLD) - イスラエル軍は11日、レバノン南部で複数の標的を攻撃し、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」の司令官を殺害したと発表しました。
イスラエル、レバノン南部を空爆 ヒズボラ精鋭部隊の司令官を殺害 - ảnh 1イスラエル軍による空爆後、パレスチナ自治区ガザ地区から立ち上る煙(写真:TTXVN)

発表によりますと、イスラエル軍は10日から11日にかけて「イスラエルの民間人に脅威を及ぼす」として、ヒズボラのロケット砲30基と「テロ施設」を攻撃しました。

ラドワン部隊の司令官は、10日にベカー県西部の村に対する攻撃で死亡しました。この司令官は「イスラエル国家に対する多数のテロ活動を進めた」人物とされ、「排除」することでヒズボラのイスラエルに対する攻撃能力は損なわれるとされています。

ヒズボラ側も司令官が殺害されたことを確認し、報復措置としてロケット弾数十発とドローン(無人機)数機でイスラエル北部の2カ所を攻撃したと述べました。

イスラエル軍によりますと、報復攻撃による死傷者は報告されていません。発射された「飛翔体」の一部は迎撃され、残りは空き地に落下したとしています。

イスラエル軍は10日、空軍がレバノン南部ナバティエ県の村でヒズボラの軍事施設を攻撃したとも発表しており、レバノンの救急当局によりますと、この攻撃で12人が負傷しました。

さらに、イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のトゥバス周辺で対テロ作戦を実施したと発表しました。パレスチナ保健省は、イスラエル軍の空爆で少なくとも5人が死亡したと発表しています。

トゥバス当局のトップは、CNNに対して、市内で午前3時ごろ、モスク(イスラム教礼拝所)の近くに座っていた武器を持たない10代から20代の若者たちが攻撃を受けたと話しました。イスラエル軍から事前に予告があり、公立病院への立ち入りや夜間の外出が禁止されたとされています。(CNN.co.jp)

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