(VOVWORLD) -イスラエルのブルドーザーが月曜日、東エルサレムで4階建ての住宅ビルを破壊し、パレスチナ人多数が避難しました。
(写真:REUTERS/Ammar Awad) |
活動家によれば、これは今年この地域で最大規模の建物破壊だといいます。
旧市街に近いシルワン地区にあるこの建物は、約100人が居住する12戸のアパートで構成されており、その多くは女性、子供、高齢者の住民でありました。
イスラエル当局が併合した東エルサレムにおける「無許可建築物」と称する建造物を標的とする一連の取り壊し作業において、今回が最新の事例となりました。
「取り壊しはすべての住民にとって悲劇です」と、この建物に住むイード・シャワールさんはAFPに語りました。
「私たちが眠っている間にドアを壊して押し入り、『着替えと必要な書類だけ持っていけ』と言われました」と、5児の父親は語りました。
他に行くところもなく、シャワルさんは家族7人で車の中で寝るしかないと途方にくれました。
月曜日の早朝、住民たちが見守る中、3台のブルドーザーが建物の解体作業を開始しました。住民の衣服や所持品が周辺の道路に散乱している様子をAFP通信の記者が目撃しました。
イスラエル警察は周辺道路を封鎖し、治安部隊が地域全体に展開され、近隣住宅の屋上に配置されました。
活動家らによりますと、この建物はパレスチナ人の私有地に建てられており、許可証がないことを理由に解体が予定されていました。
活動家らによると、パレスチナ人はイスラエルの制限的な計画政策により建築許可の取得に関し、深刻な障害に直面しており、この問題は長年、東エルサレムや占領下のヨルダン川西岸全域で緊張を高めてきました。(arabnews.jp)