イスラエル軍予備役など ハマスとの停戦と人質解放求める書簡
(VOVWORLD) - イスラエル軍は、ハマスとの停戦の延長に向けた協議の行き詰まりから、先月18日、ガザ地区への攻撃を再開し、地元の保健当局はそれ以降の死者の数が1542人に上ったと発表しています。
2025年3月22日、ガザ地区北部のベイト・ラヒヤで支援食料を待つ住民たち(写真:THX/TTXVN) |
パレスチナのガザ地区での停戦延長をめぐる協議が行き詰まる中、イスラエル軍の情報部門の予備役など250人が、イスラム組織ハマスとの紛争を停止して交渉で人質の解放を実現するよう求める書簡を公開しました。強硬姿勢を続けるネタニヤフ首相に対し、軍の関係者らが異を唱える動きが相次いでいます。
イスラエル軍は、ハマスとの停戦の延長に向けた協議の行き詰まりから、先月18日、ガザ地区への攻撃を再開し、地元の保健当局はそれ以降の死者の数が1542人に上ったと発表しています。
こうした中、イスラエル国内では、攻撃の再開によってハマスに拘束されている人質の命が危険にさらされるなどと批判する声が広がっています。
11日には軍の情報部門の予備役など250人が、ハマスとの紛争を停止し、交渉を通じて人質の解放を実現するよう求める書簡を発表しました。
この中では、「紛争の継続は、目的達成の役には立たず、人質や兵士、それに罪のない人々の死をもたらす」などと訴えています。
前日には、イスラエル空軍の予備役などおよそ1000人も、同様の書簡を公表していて、強硬姿勢を続けるネタニヤフ首相に対して異を唱える動きが相次いでいます。
これに対して、ネタニヤフ首相は声明を出し、「戦時において軍を弱体化させ、敵を利するような表明は許されない」として強く反発しています。
また、イスラエルメディアは、書簡を公表した空軍の予備役に対し、軍が任務から外すことを決定したと伝えています。(NHK)