オジー・オズボーンさん（写真：REUTERS/Ueslei Marcelino）

ブラック・サバスは1970年代初頭から活動を開始し、「パラノイド」や「ウォー・ピッグス」、「アイアン・マン」などのヒット曲を世に送り出しました。バンドとして、またソロアーティストとしての作品を合わせると、オズボーンさんは世界で1億枚を超えるレコードを売り上げたとされています。

作品は、ハードなギターリフに加え、絶望や戦争、世界の終末といった暗いテーマが特徴で、ハロウィーンのような演出と相まって高い人気を博しました。派手なパフォーマンスでも知られ、かつて観客が投げ入れたコウモリをおもちゃと勘違いしてかみつき、病院に搬送されたという逸話もあります。

オズボーンさんはイングランド中部のバーミンガムで育ち、読み書き障害などから15歳で学校を中退しました。その後、窃盗罪で短期間の服役も経験しています。

音楽活動以外でも、2002年にはアメリカのリアリティー番組「ザ・オズボーンズ」に出演し、新たなファン層を獲得しました。

死因は明らかにされていませんが、2020年にパーキンソン病と診断されたことを公表しており、晩年は歩行が困難になっていたということです。

今月5日には、出身地バーミンガムで最後のコンサートを開催し、座った状態でパフォーマンスを行いました。話すのも難しそうな場面が見られた中で、オズボーンさんは数千人のファンに向けて「長年にわたるサポートに感謝します。心の底からありがとう。皆を愛してる」と語っていました。（ロイター）