11月8日、ガザ保健当局は、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの間で2年間にわたって続くガザ地区での衝突によるパレスチナ人の死者数が6万9000人を超えたと発表しました。

負傷者数は17万1000人に上っています。犠牲者の大半は民間人で、そのうち子どもと女性が約半数を占めています。

この数字は、10月18日の公表と比較して、わずか3週間でガザ地区では新たに1000人以上の死者が確認されたことを示しています。これらの犠牲者の大部分は、ガザ地区全域の瓦礫の下から発見されています。

さらに、アメリカのドナルド・トランプ大統領の停戦イニシアティブにより、イスラエルとハマスの間で停戦が実施されている期間にもかかわらず、イスラエル軍によるガザ地区への新たな攻撃により、250人以上が死亡しています。

ガザの保健当局者は、犠牲者の数はまだ増える可能性があると懸念を示しています。その理由として、数千人が行方不明となっており、イスラエルによる空爆で崩壊した瓦礫の下で死亡している可能性が高いことが挙げられます。

同時に、イスラエル軍がガザ地区の半分以上を依然として支配・駐留している中、ハマスが停戦を破ったことを理由にイスラエル軍が攻撃を再開する危険性も非常に高いとされています。