ガザ子ども16万人、ポリオ予防接種 保健当局「妨害なく」

(VOVWORLD) - WHO=世界保健機関は3日、パレスチナ自治区ガザで1日に始まったポリオ(小児まひ)の予防接種について、約64万人と見込まれる対象の子どものうち約25%が接種を受けたと発表しました。
ガザ子ども16万人、ポリオ予防接種 保健当局「妨害なく」 - ảnh 12024年9月2日、パレスチナ自治区ガザ地区のアル・マガジ難民キャンプで、ポリオワクチンを接種する子ども(写真:THX/TTXVN)

ガザ保健当局の幹部は3日、共同通信の電話取材に応じ、「接種を実施している中部で戦闘を休止しているイスラエル軍による妨害はなく、順調に進んでいる」と述べました。

WHOによりますと、1~2日の間に、10歳未満の子ども約16万1千人が予防接種を受けたとされています。これは想定よりも速いペースで進んでいるとのことです。接種に伴う中部での戦闘休止は当初3日までとされていましたが、1日延長され4日まで続く見込みです。ガザ保健当局の幹部は、延長の理由について、医療施設から遠く離れた地域での接種などのためだと説明しました。

接種に伴う戦闘休止は地域ごとに実施され、午前6時から午後2~3時ごろまで交戦を控える限定的な措置が取られています。中部に続き、南部では5日から、さらにその後北部でも行われる予定です。ガザ全体で90%以上の接種率が必要であるとされており、ポリオの感染拡大を防ぐための重要な取り組みとなっています。

しかし、北部や南部では1日以降もイスラエル軍による攻撃が続いており、ガザ保健当局によりますと、1日当たり数十人が死亡しています。

一方、イスラエル国内では3日も停戦交渉の遅延に対する批判や、政府に早期の妥結を求めるデモが各地で行われました。停戦交渉は8月に再開しましたが、ネタニヤフ首相は軍のガザ・エジプト境界駐留を強硬に求めており、イスラム組織ハマスとの間での交渉が難航しています。(日本経済新聞)

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