カンボジアとタイ、米大統領の停戦提案に合意

(VOVWORLD) -タイとカンボジアの国境地帯で続く武力衝突をめぐり、アメリカのトランプ大統領が両国が停戦に向けた協議を開始することで合意したと明らかにしました。その後、タイとカンボジア双方の首脳も停戦に同意する意向を表明しましたが、現地では27日朝も衝突が続いていて、2国間の協議が早期に実現して停戦につながるかが焦点となります。
カンボジアとタイ、米大統領の停戦提案に合意 - ảnh 1写真:THX/TTXVN

タイとカンボジアの国境地帯では、7月24日以降、両国の軍による武力衝突が続いていて、双方の当局はこれまでに、タイ側では20人が死亡、30人以上がけがをし、カンボジア側では13人が死亡、数十人がけがをしたとしています。

こうした中、アメリカのトランプ大統領は26日、SNSへの投稿で、カンボジアの首相とタイの首相代行それぞれと連絡を取り、両国に戦闘の停止を要請したことを明らかにしました。

トランプ大統領は両国との関税交渉を引き合いに「戦闘が続いているかぎり、どちらの国とも取り引きは行わない」としていて、両国が停戦に向けた協議を開始することで合意したと明らかにしました。

その後、タイのプームタム首相代行はSNSへの投稿で「原則として停戦に合意する意向であることを表明した」とした上で、できるだけ早く2国間で協議したいとの姿勢を示しました。

また、カンボジアのフン・マネット首相も27日午前、自身のSNSに「トランプ大統領に対し、即時かつ無条件の停戦提案に同意することを明確に伝えた」と投稿しました。そして、担当の閣僚に協議を進めるよう指示したと明らかにしました。

ただ、両国の当局によりますと、国境地帯では27日朝も双方の攻撃が続いていて、今後2国間の協議が早期に実現して停戦につながるかが焦点となります。(NHK)

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