カンボジア総選挙 与党が全議席獲得 最大野党解党の中

(NHK) 先月行われたカンボジアの総選挙について現地の選挙管理委員会は、フン・セン首相率いる与党が125議席すべてを獲得したとする公式結果を発表しました。最大野党が解党に追い込まれ不在となった選挙での議席独占という結果に、欧米から批判が相次ぐ中、フン・セン政権の強権的な姿勢に変化が見られるか注目されます。
カンボジア総選挙 与党が全議席獲得 最大野党解党の中 - ảnh 1         (写真:TTXVN)

先月29日に行われたカンボジアの総選挙について選挙管理委員会は15日夜、公式結果を発表し、125議席すべてをフン・セン首相率いる与党 人民党が獲得したと明らかにしました。

カンボジアでは内戦終結後の1993年以降、5年に1度、総選挙が行われてきましたが、1つの政党がすべての議席を独占する結果となったのは初めてです。

今回の選挙では、前回の選挙で与党に迫る票を得た最大野党の救国党が裁判所に解党を命じられて参加できなかったため、欧米諸国からは選挙の正当性を疑問視する声が相次いでいます。

日本政府も今月、河野外務大臣がプラク・ソコン外相と会談し「無効票が多く出るなど、さまざまな点で残念な結果になった」と懸念を伝えました。

与党 人民党は、今回の選挙の投票率が83%余りと、前回の選挙を上回ったなどとして正当性を主張していますが、欧米から批判が相次ぐ中、フン・セン政権の強権的な姿勢に変化が見られるか注目されます。

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