サウジアラビアとカタール 国交回復で合意 米仲介に応え

(VOVWORLD) -中東のサウジアラビアは、ほかの湾岸諸国などとともに3年半にわたって国交を断絶している隣国カタールと国交を回復させることで合意したと発表しました。
サウジアラビアとカタール 国交回復で合意 米仲介に応え - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

湾岸諸国を結束させてイラン包囲網を強めたいアメリカの仲介に応えた形ですが、今後、和解が一気に進むのかは不透明な情勢です。

サウジアラビアは2017年6月、対立するイランへの接近などを理由にUAE=アラブ首長国連邦、バーレーン、それにエジプトとともに、カタールとの国交を断絶し、人の往来や物流を停止させ、圧力を強めました。

これに対し、湾岸諸国を結束させてイラン包囲網を強めたいアメリカが仲介を行ってきました。
こうした中、サウジアラビアの北西部ウラーで5日開かれた、GCC=湾岸協力会議の首脳会議に断交しているカタールのタミム首長が招かれ、サウジアラビアのムハンマド皇太子が空港で出迎えました。
会議の後、サウジアラビアのファイサル外相は、断交している3か国とともにカタールと国交を回復させることで合意したことを明らかにしました。

サウジアラビアはこれまで独自の外交を進めるカタールに、イランとの外交関係の縮小などを求めてきましたが、カタールはこれに応じず、かえってイランとの関係を深める結果となっていました。
このため、今後、カタールが、アメリカやサウジアラビアの思惑どおり、イランとの関係を見直し、湾岸諸国との和解が一気に進むのかは不透明な情勢です。(NHK)

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