シリアのアサド大統領がUAEに 内戦後のアラブ諸国訪問は初めて

(VOVWORLD) -UAE国営通信によりますと、シリアのアサド大統領は18日、UAEを訪問し、事実上の指導者、アブダビ首長国のムハンマド皇太子と会談しました。
シリアのアサド大統領がUAEに 内戦後のアラブ諸国訪問は初めて - ảnh 1アサド大統領(左)とムハンマド皇太子(AFP/TTXVN撮影)

内戦が続く中東シリアのアサド大統領がUAE=アラブ首長国連邦を訪問しました。11年前に内戦が始まって以降、アサド大統領のアラブ諸国への訪問は初めてで、内戦の軍事的な勝利をほぼ確実にしているアサド政権と周辺国の間で関係改善に向けた動きが出ています。

UAE国営通信によりますと、シリアのアサド大統領は18日、UAEを訪問し、事実上の指導者、アブダビ首長国のムハンマド皇太子と会談しました。

UAE国営通信は「今回の訪問はシリアとこの地域全体にとって善と平和、それに安定の始まりとなる」と伝え、シリア大統領府もアサド大統領とムハンマド皇太子が手を取り合う写真とともに「『UAEはバランスの取れた政治で大きな役割を果たしている』とアサド大統領が述べた」と発表し、両国の友好関係を強調しました。

11年前に始まったシリアの内戦で、UAEを含むアラブ諸国は反政府勢力の支援に回りましたが、アサド政権が軍事的な勝利をほぼ確実にする中、UAEは去年11月、アブドラ外相がシリアを訪問してアサド大統領と会談するなど関係改善に動いています。

今回のアサド大統領のUAE訪問で、シリアと同じく反政府勢力への支援を続けてきたサウジアラビアなど他のアラブ諸国との間でも関係修復が進むかが焦点です。(NHK)

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