スイスのアラン・ベルセ元内相、欧州評議会の事務総長に当選

(VOVWORLD) - ベルセ氏は25日にストラスブールで行われた第2回投票で最多票を獲得しました。スイス人として初めての就任となる同氏は、9月18日に職務に就く予定です。
スイスのアラン・ベルセ元内相、欧州評議会の事務総長に当選 - ảnh 1アラン・ベルセ氏(AFP/TTXVN)

25日に開かれた欧州評議会(本部・フランス、ストラスブール)の総会で、スイスのアラン・ベルセ元内務相が新事務総長に選出されました。スイス人がこのポストに就くのは初めてです。ベルセ氏は9月に就任します。

ベルセ氏は25日にストラスブールで行われた第2回投票で最多票を獲得しました。スイス人として初めての就任となる同氏は、9月18日に職務に就く予定です。

評議会のテオドロス・ルソプロス議長によりますと、第2回投票でベルセ氏は最多の114票を獲得しました。対抗馬のインドレク・ザール氏(エストニア)は85票、ディディエ・レインダース氏(ベルギー)は46票でした。有効投票数は計245票でした。

当選後、ベルセ氏は評議会で短い演説を行い、スイスの支援に感謝の意を表しました。また、民主主義、人権、法の支配の重要性も強調しました。

欧州評議会は「人権、民主主義、法の支配の守護者」として第二次大戦後の1949年に設立され、スイスは1963年に加盟しています。現在、46カ国が加盟し、総会に代表となる議員を派遣しています。

ベルセ氏は第15代事務総長として、欧州評議会の事務局を率いることになります。現在の事務総長はクロアチアのマリヤ・ペイチノビッチ・ブリッチ氏です。

スイス外務省によりますと、同事務局の職員数は約1800人です。ベルセ氏は、欧州評議会の閣僚委員会や総会、欧州人権裁判所(ECHR)など様々な機関と緊密に連携することになります。また、欧州評議会の予算編成にも責任を負い、2024年の予算は約6億2500万ユーロ(約1070億円)となっています。他の機関との対外関係でも代表的役割を担うことになります。(スイスインフォ)

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