ソンミ村虐殺事件では、504人の村人がアメリカ軍によって虐殺され、247棟の住居や畑が焼(や)かれました。毎年旧暦2月17日に、「ソンミ村虐殺事件」の犠牲者を追悼する式が行われています。

父親、妻と子ども2人を殺害された住民

ソンミ村虐殺事件で父親、妻と子ども2人を殺害されたクアンガイ市の90歳になる住民は次のように話しました。

（テープ）

「こうした虐殺事件が起こらないよういつも祈っています」

毎年3月16日、ソンミ証跡地区では殺害された504人の慰霊祭、および平和を祈願する式典が行われています。クアンガイ省文化スポーツ観光局のグエン・ティン・ズン局長は半世紀の間に、ソンミ村は大きく生まれ変わり、平和な世界の構築に取り組んでいると明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「今後、私たちはソンミ証跡地区の整備や、ソンミ村の住民の平穏な生活の紹介を進めていきます。また、情報技術を適用してソンミ村の歴史的価値の保存・発揮、PRを行っていく方針です。これを通じて、戦争反対や平和の構築を訴えたいと思います」