タリバン、アフガニスタン第2の都市カンダハール奪還と主張
(VOVWORLD) - アメリカは同日、大使館スタッフの避難を支援するため、約3000人の兵をアフガニスタンに戻す方針を示しました。
アフガニスタンのガズニ市近郊で、道沿いの商店にオートバイで立ち寄るタリバンの戦闘員たち=AFP/TTXVN |
アフガニスタン反政府勢力タリバンは12日、南部カンダハルを奪還したと主張しました。事実なら、タリバンにとって大勝利を意味します。同国第2の都市のカンダハールはかつてタリバンの一大拠点でした。今も主要な貿易の要衝として、戦略的にきわめて重要だということです。
12日にはまた、数時間のうちにヘラート、ガズニ、ガライナウといった主要都市が次々とタリバン支配下に入りました。タリバンの広報官は「カンダハールもほぼ完全に制圧した」と発表しましたが、これは確認されていません。
消息筋はBBCに対して、南部ヘルマンド州の州都ラシュカル・ガーもタリバンが掌握したと話していますが、これも確認できていません。
タリバンはすでにアフガニスタン北部の大部分と、国内の州都の約3割を支配下に収めました。
アメリカは同日、大使館スタッフの避難を支援するため、約3000人の兵をアフガニスタンに戻す方針を示しました。アメリカ政府は、首都カブールの空港に部隊を派遣し、「相当数」の大使館職員を特別機で脱出されると述べました。
イギリス政府も、アフガニスタンから出るイギリス市民を支援するため、短期的に兵約600人を配備すると明らかにしました。在カブールのイギリス大使館スタッフは、少数の必須人員にのみ削減されています。(BBC)