タリバン、アフガン包括的政権までの道のりなお遠く

(VOVWORLD) - アフガニスタンの政治分野の有識者らが、「タリバンが国際社会に正式承認されるのは、包括的政権を樹立する時だ」との見方を示しました。

イルナー通信によりますと、アフガニスタンの大学教授セイエド・マスード氏は、「タリバンが国民に認められる政権になりたければ、最初の段階ですべての民族や組織集団、少数派らに安心感を与えるべきだ」と述べています。

また、アフガンの凍結資産の解除についても、「タリバンは、資産が返還されるべきアフガン国民の代表ではなく、一支配組織でしかない」としました。

そして、前大統領報道官で外交官だったスィヤーマク・ヘラウィー氏も、「タリバンが女性や少数派の権利、人権といった分野での国際社会の要求を実現できるまでは、国際社会から正式に認められることはない」と語っています。

さらに、前労働・社会問題担当大臣のバシールアフマド・ティンジ氏も「タリバンはこれまで、国民の要求を実現できておらず、国際社会や国民の要求に応えるには、まだ相当の道のりがある」と述べました。

タリバンは今後、正式に承認されるまではまだ長い道程を有すると思われ、国際社会はタリバンの言行一致のほどを見極め、この組織の立場が20年前と比べてどのくらい変化したかを注視しています。(ParsToday)

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