ドイツの情報機関職員を逮捕、米に情報提供した疑い

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ドイツの複数のメディアは4日、アメリカに情報提供した疑いのあるドイツの情報機関職員の男が2日に当局に逮捕されていたと報じました。アメリカ国家安全保障局の盗聴問題について調査していた独連邦議会(下院)の調査委員会の情報を米側に提供していた疑いが持たれています。

逮捕されたのはドイツの情報機関「連邦情報局」の職員です。アメリカが情報収集活動の対象にドイツも加えていたことが明らかになった昨年以降、冷え込んだ両国関係の修復に向けた努力に水が差される恐れもあると報じられています。

ドイツ連邦検察庁の検事総長は、外国の情報機関に対して情報提供を行った疑いでこの男を逮捕したことを認めましたが、男が情報を提供していた国名など、事件の詳細は明らかにしていません。

ドイツの複数のメディアによれば、逮捕された男は、アメリカ当局の監視プログラムを暴露して訴追されているNSAのエドワード・スノーデン元職員の主張に関して調査を行っている独議会の調査委員会について少なくとも1度、情報を提供したことがあるということです。

ドイツのシュテファン・ザイバート首相報道官は、同国政府は警察の捜査の結果を待った上で対応すると述べた一方、外国の情報機関のために活動することは「軽く受け止められることではない」と述べました。

一方、同国の北ドイツ放送は、男は当初、ロシアの情報機関に接触しようとした疑いで逮捕されましたが、取り調べの中でアメリカに情報提供したことを認めたようだと伝えています。

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