トランプ大統領 シリア暫定大統領招き会談 ホワイトハウスで初
(VOVWORLD) -アメリカのトランプ大統領は、去年、独裁的な政権を崩壊させた中東・シリアのシャラア暫定大統領をホワイトハウスに招き、新たな国づくりへの協力を惜しまない姿勢を示しました。
(写真:米国外務省) |
シリアの内戦で過激派組織を率いた人物がホワイトハウスを訪れたシリアの初の首脳となったことを欧米のメディアは「歴史的な訪問だ」と伝えています。
トランプ大統領は10日、シリアのシャラア暫定大統領をシリアの首脳では初めてホワイトハウスに招き、会談しました。
両首脳はことし5月にサウジアラビアで初めて会談しています。
シャラア氏はシリアの内戦で反政府勢力を主導し、親子2代で半世紀以上続いた独裁的なアサド政権を倒してことし1月、暫定大統領に就任しました。
かつては過激派組織のリーダーだったためアメリカにテロリストとして指定されていましたが、今月7日に解除されたばかりで、欧米のメディアは「歴史的な訪問だ」と伝えています。
非公開で行われた会談のあと、トランプ大統領は記者団に対し「彼は強い指導者だ。シリアが成功するようにできる限りのことをする」と述べ、暫定政府による復興や地域の安定化の取り組みに協力を惜しまない考えを示しました。
そのうえで「シリアとうまくやっていけるよう、イスラエルとも取り組んでいる」と述べ、シリアと隣国イスラエルとの関係改善を図っていると強調しました。
一方、シリアの情報相はSNSへの投稿で「この歴史的な訪問はシリアとアメリカの関係の新たな段階と、国際舞台への完全なる復帰を示すものだ」と国際社会への復帰をアピールしました。(news.web.nhk)