トルコ大統領選 決選投票始まる 現職と野党候補の接戦か

(VOVWORLD) -ウクライナ情勢で仲介役を買って出るなど存在感を増す中東のトルコで、大統領選挙の決選投票が始まりました。現職のエルドアン氏と、野党の統一候補クルチダルオール氏の接戦が予想されていて、国際情勢にも影響を与えうる選挙の行方が注目されます。
トルコ大統領選 決選投票始まる 現職と野党候補の接戦か - ảnh 1(写真: AFP/TTXVN)

トルコの大統領選挙は、今月14日に行われた投票の結果、当選に必要な過半数の票を得た候補がおらず、現職のエルドアン氏と、最大野党の党首で6つの野党の統一候補として立候補したクルチダルオール氏による決選投票となりました。

投票は、現地時間の28日午前8時、日本時間の28日午後2時から始まり、このうち、首都アンカラの小学校に設けられた投票所には、有権者が次々と訪れて列をつくり、票を投じていました。

エルドアン氏はロシアの軍事侵攻が続くウクライナからの農産物の輸出の合意をはじめ、仲介外交の成果を誇るなど、首相時代も含めて20年にわたる政権運営の実績を訴えています。

これに対し、クルチダルオール氏は、外交面では親欧米路線を掲げているほか、通貨安や物価の高騰に伴うエルドアン政権の経済政策や強権的な政治手法などを批判し、政権交代を訴えています。

14日の投票では、得票率でエルドアン氏が5ポイント近くクルチダルオール氏を上回りましたが、決選投票でも接戦が予想されています。

投票所には多くの海外メディアも取材に訪れ、国際情勢にも影響を与えうる選挙の行方に注目が集まっていて、投票は日本時間の午後11時まで行われ即日開票されます。

(NHK)

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