(VOVWORLD) - ベトナムのトー・ラム共産党書記長は15日、ハノイで有権者との対話集会に出席し、来年開催予定の党全国代表大会の準備状況について説明しました。
トー・ラム書記長 |
トー・ラム書記長は、国が現在直面している3つの重要課題を挙げました。第一に政治的安定の維持と領土の保全、第二に国の迅速かつ持続可能な発展、そして第三に国民の生活水準の向上です。
書記長は「すべての政策や発展の成果は、最終的に国民の幸福とより良い生活の実現に向けられるべきだ」と強調しました。
来年開催される第14回党大会の準備については、「綿密かつ体系的に進められており、全国の国民から責任ある貢献を受けている」と説明しました。大会文書草案への意見聴取では、約1か月間で500万人を超える有権者から1,300万件以上の意見が寄せられたということです。書記長は「これは前例のない数字だ」と述べました。
ハノイの発展については、イノベーションと結びついた成長が必要だとし、「全国の科学技術・イノベーションの中心としての地位を維持すべきだ」と指摘しました。
また、市が2層構造の地方政府モデルを導入し、行政サービスの効率化を進めていることを評価しました。長年停滞していたプロジェクトが短期間で解決に向かっていることにも触れました。
ハノイ市が進める公共交通の整備とグリーン交通の推進、そして環境対策について、トー・ラム書記長は次のように述べました。
(テープ)
「市のこうした取り組みを大いに歓迎します。ただし、計画的に実施し、排出源を厳格に管理していかなければなりません。これは国民の切実な願いでもあります。大気汚染問題に関しては、公安当局は、工場や測定機関と結託して汚染データを不正に操作している者たちを摘発し、厳正に処罰する必要があります」
行政のデジタル化については、現在、行政手続きの約80%がオンラインで処理されているものの、残りの20%はまだ課題があると説明。「統一的で透明性の高いデータシステムの構築を目指す」と述べました。