トー・ラム書記長:「ベトナム・中国関係の新時代での発展ビジョンを確立」
(VOVWORLD) - 中国の習近平総書記・国家主席のベトナム国賓訪問にあたり、14日、トー・ラム書記長は中国の人民日報に記事を寄稿し、ベトナム・中国関係が多くの成果を収め、新たな発展の時代に入る準備が整っていると強調しました。
冒頭で、トー・ラム書記長は、両国の先輩たちによって築かれ、両国民に大切にされてきたベトナムと中国の長年にわたる友好関係と包括的な協力の成果を振り返りました。トー・ラム書記長は、両党・両国家の関係があらゆる分野で順調に発展し、人的交流がますます緊密になっていることは、2023年12月に格上げされた「包括的な戦略的協力パートナーシップ」および「戦略的意義を持つ運命共同体」という関係の重要性を示していると強調しました。
世界の根本的な変化の中で、今後のベトナム・中国関係を推進するため、トー・ラム書記長は両国が共に4つの柱に基づくベトナム・中国関係の新時代での発展ビジョンを確立する必要があると強調しました。それらは「戦略的対話の維持と政治的信頼の向上」、「各分野における実質的協力の強化と新たな成長の極の創出」、「ベトナム・中国関係に有利な社会基盤のさらなる強化」、「それぞれの国の新たな発展時代のための平和で安定した環境の共同構築」であるとしています。
同日、習近平総書記・国家主席もベトナム共産党機関紙「ニャンザン」に論文を寄稿し、両党・両国・両国民間の揺るぎない友情を称え、中国・ベトナム運命共同体は深い政治的信頼に根ざし、協力という肥沃な土壌に根付き、緊密な人的交流によって促進されていることを強調しました。
習近平総書記・国家主席は、中国が常にベトナムを近隣外交政策における優先方向と位置づけており、ベトナムとともに戦略的意義を持つ中国・ベトナム運命共同体の構築を全面的に深化させたいとの願望を表明しました。その主な方向性として戦略的信頼関係のさらなる深化と社会主義事業の力強い発展の推進、互恵協力の堅持と両国民への利益提供、人的交流の強化と民心のつながりの緊密化、緊密な多国間協力と繁栄したアジアの復興促進、相違点の適切な管理と地域の平和と安定の維持が挙げられました。