ニャット・リンちゃん殺害事件、初公判始まる

(VOVWORLD) - 千葉県松戸(まつど)市の市立小学校3年でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさんが殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪で起訴された渋谷恭正(しぶや・やすまさ)被告の裁判員裁判が4日、千葉県地方裁判所(地裁)で始まりました。

地裁は、「被告人と犯人の同一性等」が争点と示しており、被告は起訴内容を争う構えとみられます。初公判に立ち会った日本駐在ベトナム大使館の代表は、「ベトナムはこの事件が厳格に裁かれることを望んでいる」と再確認しました。

なお、リンさんは昨年3月24日朝、自宅から約600メートル離れた小学校へ登校中に行方不明になりました。2日後、約12キロ離れた同県我孫子(あびこ)市の草むらで遺体で見つかり、首に絞められたような痕がありました。千葉県警察は事件の3週間後、死体遺棄容疑で渋谷容疑者を逮捕し、後に殺人などの疑いで再逮捕しました。

起訴状などによりますと、渋谷被告はリンさんを軽乗用車で連れ去り、何らかの手段で窒息させて殺害したなどとされています。捜査関係者によりますと、遺体に付いていた遺留物のDNA型が被告のものに酷似していたほか、軽乗用車の後部座席からリンさんの血液が採取されたということです。

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