バイデン大統領 最後の国民演説で警鐘“権力 危険なほど集中”

(VOVWORLD) -アメリカのバイデン大統領は最後の国民向けの演説を行い「ごく一部の超富裕層に権力が危険なほど集中している」と述べ、トランプ次期政権の発足後に権力が少数に集中した支配体制が作られかねないと警鐘を鳴らしました。
アメリカのバイデン大統領は15日、退任を前に大統領執務室から国民向けの演説を行い、冒頭「私の政権による8か月の交渉の末、イスラエルとハマスの合意が実現した」と述べ、停戦の合意は、みずからの政権の成果だと誇りました。

そして、4年間の実績として新型コロナウイルスの流行を乗り越えて、経済を回復させ、およそ1700万の新規雇用を創出したとし、外交安全保障ではNATO=北大西洋条約機構を強固にし、中国との競争でも優位に立っていると強調しました。
その上で「この国に警告したい。ごく一部の超富裕層に権力が危険なほど集中している。権力の乱用を監視せず放置すれば、危険な結末が待っている」と述べ、トランプ次期政権の発足後に、少数に権力が集中した支配体制が作られかねないとして国民は権力を監視しなければならないと警鐘を鳴らしました。

そして「公平な機会こそがアメリカをアメリカたらしめている」と述べて、自身の退任後も、すべての人に公平な機会を与えることを重んじる国であってほしいと呼びかけました。(NHK)

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