ファム・ミン・チン首相 第15回ASEAN・国連首脳会議に出席
(VOVWORLD) - 27日夜、マレーシアの首都クアラルンプールで、第15回ASEAN・国連首脳会議が開かれ、ファム・ミン・チン首相はASEAN加盟各国の首脳やアントニオ・グテーレス国連事務総長とともに出席しました。
会議で、チン首相は、ASEANと国連が2026年から2030年期の行動計画を効果的に実施するよう提案し、両者の協力をさらに深化させるための3つの重点分野を示しました。
第一に、多国間主義を効果的に推進し、国際法を遵守することです。対話と協力を紛争の予防と平和的解決のためのカギに位置づけ、国連が予防外交や危機管理に関する経験やノウハウを共有し、ASEANが早期警戒メカニズムを構築できるよう支援するよう求めました。
第二に、新時代に適応したガバナンス体制を構築・刷新し、グリーン成長、デジタル化、人工知能、サイバーセキュリティ、データガバナンス、多国間貿易などの分野で協力を強化し、包摂的かつ責任ある発展を目指すことです。
第三に、人間中心の発展を基軸とした包括的な社会保障を確保することです。公正なグリーントランスフォーメーションとデジタルトランスフォーメーションを進め、開発格差を縮小し、気候変動への対応や社会保障のために多様な資源を公平かつ効果的に動員するよう呼びかけました。
また、チン首相は、持続可能な開発目標(SDGs)、「未来のための協定」および「グローバル・デジタル・コンパクト」など、国際的な約束の履行を積極的に推進していく考えを強調しました。