フック国家主席 国連総会で演説 新型コロナ対応協力を訴える

(VOVWORLD) - ニューヨーク時間の22日午後、国連本部で開催中の第76回国連総会で、ベトナムのグエン・スアン・フック国家主席は演説を行い、国連の核心的な役割向上と国際法の厳守を基盤に、多国間協力を強化して紛争や気候変動、疫病などのグローバルな試練に対応するよう提案しました。
フック国家主席 国連総会で演説 新型コロナ対応協力を訴える - ảnh 1国連総会で演説しているフック国家主席

その中で、新型コロナウイルス感染症に対応することは最優先課題であると強調し、ワクチン接種率が低い国にワクチンを優先的に供給するなど新型コロナ対応における国際協力を強化し疫病を抑制するよう訴えました。フック主席は次のように語りました。

(テープ)

「現在の最優先課題は全世界で新型コロナウイルス感染症を抑制することです。この疫病のせいで一人でも一国でも安全ではなければ、世界は安全とは言えません。新型コロナを早めに抑制するためには、責任感と分かち合いの心を持つ国際協力を強化することが非常に重要です。その中で、ワクチンの接種率が低い国にワクチンを優先的に供給するとともに、発展途上国がワクチンのサプライチェーンに参加できるように便宜を図るべきです。一方で、それぞれの国は疫病抑制と経済回復において自力で頑張らなければならないと思います。しかし、ベトナムは国連に対し、これからも加盟各国と歩んで各国のこの取り組みを支援するよう期待しております。」

このように語ったフック主席は、疫病収束後の経済回復を目指すために、世界と地域の平和な環境を維持しなければならないと述べ、ベトナムを含むASEAN東南アジア諸国連合はベトナム東部海域(南シナ海)を含むアジア太平洋地域の平和・安定・安全保障の確保に全力を尽くしていると強調しました。

演説の中で、フック主席は、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国としてのベトナムの取り組みを明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「この2年、ベトナムは常に「持続可能な平和のためのパートナー」という精神で、対話・協力を重視し、紛争予防対策を目指す取り組みに主体的かつ積極的に参加しています。安保理でベトナムは、国連憲章と国際法の遵守や、国連と各地域の組織との協力強化、紛争の予防、地雷・不発弾の除去、紛争における民間人と必須のインフラの保護など、各国の関心を集めている課題に関する協議を促進しました。ベトナムの国旗は南スーダン共和国と中央アフリカ共和国にある国連平和維持部隊の施設で掲げられていますが、これからも、多くの国にある国連平和維持部隊の施設で掲げられるはずです。ベトナムは引き続き国連の活動に貢献したいという考えで、2023年~2025年期の国連人権理事会を始め、国連の多くの機関に立候補していますが、各国の支持を頂きたいと思っています。」

なお、ニューヨーク時間の23日午前、グエン・スアン・フック国家主席は気候変動と安全保障に関する安保理のハイレベル会合で演説を行う予定です。

ご感想

他の情報