フーシ派とイエメン政府、約3000人の捕虜交換で合意=当局者

(VOVWORLD) - イエメンでイランの支援を受けるフーシ派の反政府勢力と、国際的に承認されたイエメン政府は、合わせておよそ3000人に及ぶ捕虜を交換することで合意したと、双方の当局者が23日に明らかにしました。

この合意は、10年以上続くイエメンの紛争において主要な仲介役を担ってきた隣国オマーンの首都マスカットで、イエメン双方の当局者が約2週間にわたり協議を重ねた結果、成立したものです。

捕虜交換協議にあたった政府代表団の一員、マジッド・ファデイル氏は、フーシ派と新たな捕虜交換で合意したと述べ、これにより「数千人」の戦争捕虜が解放される見通しだと説明しました。

一方、フーシ派代表団の幹部、アブドゥルカデル・アル=モルタダ氏は、X(旧ツイッター)への投稿で、「本日、政府側と大規模な捕虜交換合意に署名した。我々の捕虜1700人を、サウジアラビア人7人とスーダン人23人を含む相手側の捕虜1200人と交換する内容である」と述べました。

国連のハンス・グランドバーグ・イエメン特使は声明で、この合意について、「イエメン全土の被拘禁者とその家族の苦しみを和らげることが期待される、前向きで意義のある一歩だ」と歓迎しました。

そのうえで、「効果的な実施には、関係者による継続的な関与と協力、地域による調整された支援、そして今回の進展を基盤として、さらなる解放に向けた持続的な努力が必要になる」と指摘しました。(アラブニュース)

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