一般討論会で、発言に立った国連ベトナム政府代表部のダン・ホアン・ザン大使は政治的緊張や人道的危機、気候変動、不平等の拡大により、持続可能な開発目標のおよそ80％が計画通りに達成されない恐れがあると懸念を示しました。

また、ザン大使は国際金融構造、とりわけ、国際金融機関や国際開発金融機関を再構築し、グローバル経済ガバナンスへの発展途上国の参加を確保するよう提案しました。また、気候変動対策に関する公約の履行や支援を強化する必要があり、再生可能なエネルギーへの転換が温室効果ガスの削減や持続可能な未来の構築が図られるような必須のソリューションであるとの見解を述べました。さらに、ベトナムは公正なエネルギー移行パートナーシップの展開に対する国連、および国際組織などの支援を歓迎すると強調しました。

そして、各国は貧困解消や食糧安全保障に集中する必要があると訴え、後発開発途上国や、内陸開発途上国、小さな島国などとの団結を表明し、これらの国々のための行動計画の実施を呼びかけました。

なお、現在、ベトナムは持続可能な開発目標の実施進捗で166カ国のうち55位にランクインされています。