ベトナム・ホアルー市、「千年遺産都市」を目指し新たな一歩

(VOVWORLD) - ベトナム北部ニンビン省の省都ホアルー市で19日夜、市制施行と第1級都市認定を公表する式典が開催されました。式典に出席したチャン・ホン・ハー副首相は、ホアルー市をアジア太平洋地域を代表する「千年遺産都市」として発展させていく構想を発表しました。
ベトナム・ホアルー市、「千年遺産都市」を目指し新たな一歩 - ảnh 1式典の様子

ハノイの南約90キロメートルに位置するホアルーは、968年から1010年までベトナムの都として栄えました。その後、1010年に首都がタンロン(現在のハノイ)に遷都されるまで、重要な政治・文化の中心地でした。

式典でハー副首相は、この構想の実現には行政、企業、市民が一体となって創造的な取り組みを進めていく必要があると強調しました。特に、今後100年を見据えた都市開発計画の策定が不可欠だとし、文化産業の中心地としての発展と歴史的遺産の保護を両立させる方針を示しました。

具体的な施策として、保存地域と近代的開発地域の明確な区分けや、環境に配慮したインフラ整備が挙げられました。また、市民の文化活動の促進に向けて、公共文化施設の拡充にも力を入れていく考えです。グリーンインフラやクリーンエネルギー、デジタル技術を活用したスマートシティの実現も目指します。

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