ベトナムロシア 包括的な戦略的パートナーシップの強化で一致
(VOVWORLD) -20日正午、国家主席府で、トー・ラム国家主席とベトナムを訪問中のロシアのプーチン大統領は会談に臨みました。
トー・ラム国家主席とプーチン大統領が就任して以来、初めての対面会談となっています。席上、両指導者は、ベトナムとロシアとの包括的な戦略的パートナーシップを強化するための方向性、主要方策で一致しました。また、双方は、国連憲章と国際法の基本的な原則に則って、相互信頼、平等、互恵、内政不干渉を基礎にしたうえで、二国関係を強化することや、互いの独立、主権、領土保全および基本的利益を損なう行動をとるために第三国ともに同盟関係を築かない、または、妥結しないこと、いかなる第三国にも敵対しないこと、地域と世界の平和を支持し、貢献し続けることでも合意しました。
政治、外交について、双方は、各級代表団の相互訪問を頻繁に行うことで政治的信頼醸成を推進し、党・国家・政府・国会・省庁部局・地方などのチャンネルを通じて協力メカニズムを強化することで一致しました。
経済協力について、双方は、ベトナムとユーラシア経済連合とのFTA=自由貿易協定を最大限に活用することや、二国間貿易取引と投資活動の強化に向けて取り組むこと、エネルギー、石油ガス分野における主要プロジェクトを効果的に実施すること、両国の企業がそれぞれの国における投資活動を拡大することに好ましい条件を提示すること、新エネルギー、クリーンエネルギー、グリーン転換、持続可能な開発などの分野において研究協力の拡大を早期に検討することで合意しました。
双方は、国際法と国際通例に則って、国防・安全保障、非伝統的安全保障問題に対応し、地域と世界の平和、安全保障に貢献したい意欲があります。ベトナムとロシアは、それぞれの国に在留している相手国の国民の生活、労働、学習に好ましい条件を提示することで一致しました。
地域と国際課題について、双方は、国際法と国連憲章に則った民主主義、公平、明白な国際関係システムの構築、国際法に則った平等・分割されないアジア太平洋地域を支持しています。
ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の課題について双方は、国際法、1982年国連海洋法条約に従って、この海域の平和、安定、安全保障、海上・上空の自由航行を確保し、武力による威嚇又は武力行使をせず、平和的措置により、あらゆる紛争と対立を解決すること、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成を支持しています。
なお、この機に、双方は、二国間の包括的な戦略的パートナーシップを深化させるため、共同声明を採択しました。