8日、中部沿岸地方ダナン市で、ベトナムは女性、平和、安全保障に関する初の国家行動計画を正式に発表しました。これは、平和と安全保障分野における男女平等と女性のエンパワーメントに対するベトナムの取り組みにおける重要な節目を記すものとなりました。

この行動計画は、参加、保護、予防、回復といった女性、平和、安全保障のアジェンダの 4 本柱に基づいて構築されたものであり、政治、外交、国防、安全保障、ジェンダー平等、暴力への対応など多くの分野における女性の有意義な参加の目標を明確にしています。

また、この行動計画は国際協力にも言及し、女性、平和、安全保障に関する議事日程を推進するため、国際社会と協力するというベトナムの公約を強調しました。

 この機に、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントをめざす国連機関UN Womenはコミュニケを出し、その中で、シマ・サミ・バフース事務局長の発言を引用したところに、ベトナムが女性、平和、安全保障に関する初の国家行動計画を公表したことを歓迎しました。また、同事務局長は、「ベトナムの国家行動計画は、グローバル的な試練が人類に影響を及ぼしている中で展開されている。世界全体の女性と女児は複数の損傷と差別に直面し続けている。そのため、この国家行動計画のスタートは、これまで以上重要になる。UN Womenは、女性または女児の誰一人残さないように、ベトナムのパートナーとの関係拡大、あらゆるリソースの活用などを後押しする用意がある」

なお、UN Womenの代表によりますと、ベトナムはジェンダー平等において著しい進歩を到達しており、ジェンダー平等の推進に向けた政治的意志と強い決意を示してきたとのことです。