フック首相（右）とカン外相（左）

会見で、フック首相は、2019年の両国の貿易総額は700億ドルにのぼっていると明らかにし、今年の貿易総額を千億ドルにするよう訴えました。また、他の分野においても残されている問題を解決し、両国の協力をより効果的に拡大するよう求めました。

また、フック首相は韓国側に対し、ベトナムへのＯＤＡ政府開発援助や無償援助、優遇借款を強化するとともに、ベトナム人労働者の受け入れを拡大するよう希望を表明しました。

ベトナム東部海域（南シナ海）問題について、韓国に対し、同問題に対するベトナムとＡＳＥＡＮの立場を支持し、中でも、同海域の平和・安定・安全保障・航行の自由の確保、及び、1982年国連海洋法条約をはじめとする国際法の遵守は重要であると強調しました。

一方、カン・ギョンファ外相は、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している背景の中でも、両国は相手国の国民の入国に便宜を図る必要があると述べ、労働者の権利を保護するため、社会保険協定を早期に締結するよう訴えました。