モスクワ郊外コンサートホールで銃撃 60人以上死亡 テロ攻撃か

(VOVWORLD) -ロシアの首都モスクワ郊外のコンサートホールで22日夜、何者かが銃撃を行い建物で火災が発生し、ロシアの捜査当局は、テロ攻撃でこれまでに60人以上が死亡したと発表しました。過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある通信社はISの戦闘員が実行したと伝えました。
モスクワ郊外コンサートホールで銃撃 60人以上死亡 テロ攻撃か - ảnh 1(写真:TTXVN)
ロシアの首都モスクワの北西にあるクラスノゴルスク市のコンサートホールで22日夜、複数の人物が建物に侵入し銃撃を行い、火災が発生しました。

ロシアの連邦捜査委員会は、テロ攻撃でこれまでに60人以上が死亡したと発表しました。

ロシア保健省は、子ども5人を含む115人がけがをして入院し、60人以上が重体だとしていて死者の数はさらに増えるおそれもあります。

ロシアの一部のメディアは、銃撃犯は、白い車に乗って現場から逃走したと伝え、治安部隊が行方を捜しています。

このホールでは、バンドのコンサートが開かれる予定だったということで、ロシア大統領府のペスコフ報道官はプーチン大統領は直ちに報告を受け、必要な指示を出していると強調しました。ロシアの軍事侵攻が続くウクライナ側は関与を否定しています。

一方、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある「アマーク通信」は「情報筋によると、ISの戦闘員がキリスト教徒の群衆を襲撃し、数百人を死傷させ、建物にも大きな被害を与えた」として犯行を認めました。

アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数のメディアはアメリカ政府当局者の話としてアメリカが今月初め、テロ事件が起きる可能性をロシア側に伝えていたと報じています。

アメリカとロシアは、これまでもISの壊滅に向けて協力しテロの脅威に関して情報共有を行っていて、ウクライナ情勢をめぐって激しく対立する中にあっても両国はテロ対策についてはこれまでどおり連携を図ったものとみられます。(NHK)

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