モスル奪還戦、イラク軍がチグリス川沿岸に到達 ISに圧力
【AFP】イスラム過激派組織「イスラム国」の支配下にあるイラク北部モスルの奪還作戦を進めている政府軍は8日、市内を流れるチグリス川の沿岸に初めて到達しました。昨年10月半ばに開始した作戦で重要な一歩となりました。
(写真:AFP/TTXVN)
政府軍は過去1週間にモスルで制圧地域を大幅に広げ、ISは劣勢に立たされています。ただ、ISも首都バグダッドで8日に新たに自爆攻撃2件を仕掛け、少なくとも計18人が死亡するなど抵抗を続けています。
イラク軍などによりますと、モスルを東西に分けるチグリス川の東岸にイラク対テロ部隊が到達しました。政府軍にとってチグリス川沿岸への到達は象徴的で戦術的な勝利と言えますが、東岸地域の制圧に向けた道のりは長いです。
ISは既に西岸地域から東岸地域への戦闘員や武器の補給能力が衰えており、政府軍による東岸への到達によって状況はさらに悪化するとみられます。