ルーマニアとブルガリア、域内自由移動の「シェンゲン協定」への加盟を発表

(VOVWORLD) - EU=欧州連合の行政を担う欧州委員会は30日、加盟国内での移動が自由にできる「シェンゲン協定」への東欧のルーマニアとブルガリアの加盟を発表しました。
ルーマニアとブルガリア、域内自由移動の「シェンゲン協定」への加盟を発表 - ảnh 1(写真:euractiv.fr

協定では、入国審査なしで国境を越える自由な移動が認められますが、ルーマニアとブルガリアについては、国境審査の撤廃は空路と海路に限定されます。不法移民を懸念して隣国が反対しているため、陸路での審査は続けられることになります。

シェンゲン協定は1985年にベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、オランダの間で始まりました。現在はEUの27加盟国のうち23カ国に加えて、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスが加盟しています。協定加盟国の計4億人以上が国境審査なく自由に移動できます。

ルーマニアとブルガリアは2007年にEUに加盟しました。欧州委は11年に両国がシェンゲン協定の参加要件を満たしていると指摘していましたが、条件などをめぐって各国の調整が続いていました。23年12月には、首脳が集う欧州理事会で、両国についてシェンゲン協定に加盟した上で、空路と海路の国境審査解除に合意されていました。

フォンデアライエン欧州委員長は30日の声明で、「両国にとって大きな成功です」と強調しました。今後も、陸路での審査撤廃について検討が続けられる予定です。(朝日新聞)

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