（写真：ロイター）

治安関係者の情報によりますと、レバノンのアビアド保健相は中東の衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、この爆発により8歳の少女を含む少なくとも9人が死亡し、約2800人が負傷したと述べました。

レバノンの治安部隊によりますと、爆発は複数の地域、特に首都ベイルート南部近郊のダヒエやベッカー高原、サイダ、スールで発生しました。

イラン国営メディアIRNAによりますと、イランのモジタバ・アマニ駐レバノン大使がベイルートでこの爆発により負傷しました。軽傷であり、現在は病院で経過観察中だということです。

また、イランのファルス通信は、イラン大使館の職員2人も負傷したと伝えています。

イスラエルの戦時内閣は16日、イスラム組織ハマスおよびヒズボラとの紛争において、新たな軍事目標を追加することを決議しました。この目標は、レバノンとの国境沿いに住む住民が安全に自宅に帰還できるようにすることです。

イスラエル首相府は16日、「イスラエルはこの目標の実現に向けた行動を続ける」と述べました。

ヒズボラとイスラエルの国境を越えた交戦は約1年近く続いており、レバノン南部とイスラエル北部では数万人が避難を余儀なくされています。

ネタニヤフ政権にとって、イスラエル北部の住民の帰還は政治的に重要な意味を持つとされてきましたが、これが公式の軍事目標として掲げられたのは今回が初めてです。

首相府によりますと、ネタニヤフ氏は16日の投票にあたり、国境沿いの「治安状況の根本的な変化」なしに住民を北部に帰還させることは不可能だと述べました。

また、ガラント国防相は、住民の帰還を可能にする唯一の方法は「軍事行動」であると明言しました。

イスラエル軍は17日の爆発に関して、現時点でコメントを出していません。（CNN.co.jp）