ロシアでベトナム東部海域問題に関するセミナー

(VOVWORLD) - 11月1日、モスクワに本部を置く国立司法学院で、ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関するセミナーが行われました。ロシア連邦最高裁判所に属するこの大学がベトナム東部海域に関するセミナーを行うのは今回が初めてです。
ロシアでベトナム東部海域問題に関するセミナー - ảnh 1 セミナーの様子

セミナーで、ロシア科学アカデミーの国際法専門家Grigory Lokshin氏は、ベトナム東部海域での中国の不法な行動に関する画像を上映し、中国のこれらの行動は1982年国連海洋法条約を初めとする国際法に背く物であると強調しました。又、中国の海洋調査船「海洋地質8号」がベトナムの排他的経済水域内にある浅堆(せんたい)「バイ・トゥ・チン」(英語名:バンガード堆)で原油の探査活動を続けてきたことを始め、同海域における最近の動きを紹介し、「これはベトナムの主権的権利や管轄権を深刻に侵犯した行動である」と述べました。Lokshin氏は、中国は、「バイ・トゥ・チン」に対する権利を求める国際法上の根拠が一つもないと強調し、次のように語りました。

(テープ)

「国際法上から見ると、ベトナム東部海域は危険な海域ですが、国際社会は同海域に十分な関心を寄せていません。中国が、国際法に認められているベトナムの合法的な権利を深刻に侵犯していることは明らかです。」

セミナーで、ベトナム東部海域問題を解決する為の国際法上の手段は完備されていないものの、関係各国は、中国も加盟している1982年国連海洋法条約を初めとする国際法を遵守しなければならないとの見解が多くの出席者から出されました。

ご感想

他の情報