ロシア、ベラルーシへの核兵器配備に対する欧米の反応に当惑=露外務省

(VOVWORLD) - ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官は、ロシアの戦術核兵器をベラルーシに配備するという決定に対する一部の西側諸国の不適切な反応に当惑しているとの声明を表しました。同省のウェブサイトに掲載されています。

ザハロワ氏は「我々は、ロシアとその同盟国の安全保障のために必要な追加措置を取る権利を保持してきた。そして今も保持している」と指摘しました。

ザハロワ氏によりますと、ロシアに対して解き放たれたハイブリッド戦争やロシアに「戦略的敗北」を与えたいというNATO(北大西洋条約機構)の認識から、ロシア政府側からの対抗措置がないと見込むことは甘いとしています。

ロシアは、アメリカ製核兵器の設置場所を欧州に拡大しようという声がますます高まっていることを懸念しているとザハロワ氏は強調しました。その一方で、ロシアの反応は常に抑制的だったということです。

ザハロワ氏は「アメリカに従属する国々の集合体であるNATOとは異なり、我々の場合は、公式に共通の軍事ドクトリンを持つ同盟国について言及している。したがって、我々は、同盟国が自国の領土で講じる安全保障措置について話しているのだ」と総括しました。

ロシアのプーチン大統領は25日、核不拡散条約(NPT)に違反しない形で、ロシアがベラルーシ国内に戦術核兵器を配備することでベラルーシ側と合意したと明らかにしました。ロシアはベラルーシに核兵器を渡すわけではなく、アメリカがこれまで他国に自らの核兵器を配備してきたように、ロシアの核兵器をベラルーシに配備するだけだと説明しています。ベラルーシ国内の核兵器保存施設の建設は7月1日に完了する予定です。(Sputnik)

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