ロシア北極圏 LNG開発プロジェクト全面稼働

(NHK)ロシアのプーチン政権も支援して北極圏で進められているLNG=液化天然ガスの巨大開発プロジェクトで、生産態勢が全面的に整ったことを記念する式典が行われ、欧米の制裁が続く中でもエネルギー生産を着実に進めていく姿勢を印象づけました。
ロシア北極圏 LNG開発プロジェクト全面稼働 - ảnh 1        (写真:AFP/TTXVN)
このプロジェクトは、ロシアの大手民間ガス会社「ノバテク」が、膨大な天然ガスが埋蔵されているとされるロシア最北部のヤマル半島でプーチン政権の支援も受けながら進めているもので、去年12月からはLNGの出荷も行われています。

現地では11日、3本目の生産ラインが稼働して生産態勢が全面的に整ったことを記念する式典が行われ、メドベージェフ首相は「エネルギー分野での国際協力の手本となる事業だ」と意義を強調しました。

ノバテクによりますと、これによって日本のガスの年間輸入量の2割に当たる1650万トンを生産することが可能となり、今後、北極海航路を活用して、日本を含めたアジアへの輸出を進めたい計画です。

ノバテクは、ウクライナのクリミア併合を受けた欧米の制裁対象になっていますが、中国などからの投資や日本企業によるプラントの建設など各国との協力を進め、制裁が続く中でもLNGの開発と輸出を着実に進めていく姿勢を印象づけました。

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