ロシア外相、ウクライナ和平案の修正に警告 「状況が一変する可能性」
(VOVWORLD) - ロシアのラブロフ外相は25日、ウクライナとの紛争終結に向けた和平案の修正について、プーチン大統領とアメリカのトランプ大統領が8月の首脳会談で合意した「精神と文言」を反映する必要があるとの認識を示しました。
アメリカとウクライナは24日、ロシアに大きく譲歩した内容だとしてウクライナや欧州諸国が懸念を示していたアメリカの当初案を修正することで合意しましたが、現時点で具体的な内容は明らかになっていません。
ラブロフ外相は、ロシアがアメリカの当初案を歓迎していたとしたうえで、「トランプ大統領の(当初の)計画の主要条項が、今年8月に(アメリカ・アラスカ州)アンカレッジで行われた米ロ首脳会談で合意された内容に基づいているというわれわれの評価は引き続き有効だ」と述べました。
また、アメリカを急かしているわけではないとしながらも、修正された和平案の文書がロシアと共有されることに期待を示し、「われわれが確立した重要な了解に関し、アンカレッジ(の会談)における精神と文言が削除されれば、無論(ロシアにとって)状況は根本的に変わる」と警告しました。
ロシア代表団は25日、アブダビでアメリカとさらなる協議を行う準備を進めていると報じられています。(ロイター)