世界成長率予想2.3％に半減、景気後退リスクが増大＝ＩＩＦ
(VOVWORLD) -国際金融協会（ＩＩＦ）は２５日公表したリポートで、今年の世界全体の国内総生産（ＧＤＰ）成長率予想を従来の４．６％から半分の２．３％に引き下げました。
ロシアのウクライナ侵攻が経済に及ぼす影響や、中国の新型コロナウイルス関連規制、米国の金融引き締めを理由に挙げています。
ＩＩＦは、最新見通しに基づくと実質的な成長率はほぼゼロに等しくなり、景気後退（リセッション）のリスクが増大していると指摘しました。「脆弱さの裾野が広がっており、世界的なリセッションのリスクは高まっている。そうした観点から、新興国市場への外国人の資金流入は著しく鈍化するだろう」と述べました。
Ｇ３（米国、ユーロ圏、日本）の成長率は１．９％の見込みで、中国の予想は５．１％から３．５％に下方修正しました。「中国におけるオミクロン株感染の波は、われれが想定したよりも破壊力が大きく、成長と資金フローに重大な痛手を与えている」といいます。
ユーロ圏についても成長率予想を３％から１％に下げた上で、１％の成長といっても昨年からの「ゲタ」が１．９ポイントあるため、今年後半はマイナス成長になるとしています。（ロイター）